【経営コンサルタントコラム(ブログ)バックナンバー】
◆【価格高騰とブランディングの関係。】
様々なものが値上げされています。
景気が回復していないままモノの値段が高騰する状態を、
「スタグフレーション」と呼びます。
そんな時代に事業主が生き残る為には、
「いかに経費を削減して安売り戦略をより極めるか」か
「商品に付加価値を付けて高価な商品を売っていく」か
のどちらかを選んでいくしかないでしょう。
バブル崩壊から続くデフレ時代に適応するため多くの企業は
「安くて良いもの」を消費者や社会に提供することこそが
今後を生き残る為の最善の策と考え経営を行っていきました。
しかし、スタグフレーション時代には、このような考え方は通用しなくなります。
原材料費の高騰により、これまで通りに良いものを
安く提供していくことは難しくなっていきていますが、
消費者はこれまでと同じ価値のものをこれまで以上の
価格で買ってくれと言われても素直に納得してくれるわけはありません。
そのような時代の中で生き残る為には、
いかに自社・自社商品やサービスにこれまで以上の付加価値を
付けていくかというブランド戦略が不可欠になってきます。
経費を削減して消費者に安くて良いものを
提供することだけが企業努力ではありません。
(また、そのような企業努力はお客様は喜んでも企業側は疲弊していく一方でした。
安売り戦略は大企業の戦略です。中小企業では勝ち目はありません。)
決して「余計な便利さ」を提供するわけではなく、
本当にお客様や社会のためになり得る「付加価値」
(=その商品を買わなければならない理由)を
いかに伝え提供していくかを考えていくことが、
最低限これから全ての企業が行っていくべき
本来の企業活動ではないかと思います。
(このような企業努力こそ、お客様側だけでなく商品や
サービスを提供する企業側も共に喜び共に成長して
いくことができるビジネスモデルを確立することができるのです。)
※ちなみに、原油や食料品原材料の値段の高騰は
一時的なものではありません。その価格は以前の
価格帯に下がることはほとんど無いだろうと思って
いた方が良いでしょう。(いつになるかわからない
値下がりを待っていても仕方がありません。)
これらの外部要因をしっかりと見極め、ビジネスモデルを
再構築し直すべき時期が来ているのです。